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セマンティックコンフィギュレーションを通してバンドルを設定する方法

アプリケーションのコンフィギュレーションファイル (通常は app/config/config.yml)を見てみると、 frameworktwigdoctrine といった、たくさんの異なるコンフィギュレーションの “namespaces” があります。これらの設定は、それぞれ指定のバンドルに適用されます。アプリケーション開発者には高レベルな設定を用意して、バンドルにはその内容に基づき低いレベルの複雑な変更を担うようにしています。

例えば、以下では FrameworkBundle に、多くのサービスを定義して、フォームの統合を可能にしています。これは他の関係するコンポーネントの統合でも同様です。:

  • YAML
    framework:
        # ...
        form:            true
    
  • XML
    <framework:config>
        <framework:form />
    </framework:config>
    
  • PHP
    $container->loadFromExtension('framework', array(
        // ...
        'form'            => true,
        // ...
    ));
    

バンドルを作成する際に、コンフィギュレーションを取り扱うのに2つの方法があります。:

  1. 普通のサービスコンフィギュレーション (簡単):

    サービスを、あなたのバンドル内の services.yml などのコンフィギュレーションファイルで指定することができ、メインとなるアプリケーションのコンフィギュレーションからインポートできます。この方法はとても簡単でかつ素早く効果的です。 parameters を使用すると、アプリケーションのコンフィギュレーションからあなたのバンドルをカスタマイズできるといった柔軟性も兼ね備えることになります。詳細は、 “imports を使ってコンフィギュレーションをインポートする” を参照してください。

  2. セマンティックコンフィギュレーション (高度):

    この方法は、上記で説明したコアバンドルで使用されているコンフィギュレーションの方法です。基本の考えは、ユーザに個々のパラメータをオーバーライドさせるのではなく、コンフィギュレーションを少なくし、限定したオプションのみをユーザに設定させることになります。バンドルの開発者として、あなたは “Extension” クラスの内部にあるコンフィギュレーションやロードサービスを通じてパースを行います。この方法では、メインのアプリケーションのコンフィギュレーションからは何もインポートする必要がありません。 “Extension” クラスが全ての処理を担います。

この記事で学ぶことになる2つ目のオプションの方がより柔軟ですが、その一方で準備に時間がかかってしまいます。どちらの方法を使用するべきか悩んだ際には、まず1つ目の方法で試してください。2つ目の方法は必要になった際に使用してください。

2つ目の方法の方には次のアドバンテージがあります。:

  • 単にパラメータを定義するだけよりもはるかに強力です。パラメータに指定する際には、特定のオプションの値が、多くのサービス定義をしなければいけなくなるかもしれません。
  • コンフィギュレーションの階層を可能にします。
  • config_dev.ymlconfig.yml のようなコンフィギュレーションファイルのオーバライドをする際に、スマートなマージが可能です。
  • Configuration Class を使用すれば、コンフィギュレーションバリデーションが使用できます。
  • あなたが XSD を作成しており、開発者が XML を使用する際に IDE の自動補完が可能になります。

Extension クラスの作成

バンドルに、セマンティックコンフィギュレーションで指定することを決めたら、まず、処理を担当する “Extension” クラスを新しく作成する必要があります。このクラスは、作成するバンドルの DependencyInjection ディレクトリにください。また、クラス名は、バンドル名の Bundle 接尾辞を Extension で置き換えて作成してください。例えば、 AcmeHelloBundle バンドルの Extension クラスであれば、 AcmeHelloExtension になります。

// Acme/HelloBundle/DependencyInjection/AcmeHelloExtension.php
use Symfony\Component\HttpKernel\DependencyInjection\Extension;
use Symfony\Component\DependencyInjection\ContainerBuilder;

class AcmeHelloExtension extends Extension
{
    public function load(array $configs, ContainerBuilder $container)
    {
        // where all of the heavy logic is done
    }

    public function getXsdValidationBasePath()
    {
        return __DIR__.'/../Resources/config/';
    }

    public function getNamespace()
    {
        return 'http://www.example.com/symfony/schema/';
    }
}

Note

getXsdValidationBasePath メソッドと getNamespace メソッドは、バンドルが コンフィギュレーションのためにオプションの XSD を提供する際のみ必要です。

上記のクラス名があれば、どのコンフィギュレーションファイルからも acme_hello コンフィギュレーションネームスペースを定義できるようになります。 acme_hello ネームスペースは、クラス名の Extension という語を除去し、残りを小文字化してアンダースコア化されたものになります。例えば、 AcmeHelloExtension の場合は、 acme_hello になります。

このネームスペースの下で早速コンフィギュレーションを指定することができます。:

  • YAML
    # app/config/config.yml
    acme_hello: ~
    
  • XML
    <!-- app/config/config.xml -->
    <?xml version="1.0" ?>
    
    <container xmlns="http://symfony.com/schema/dic/services"
        xmlns:xsi="http://www.w3.org/2001/XMLSchema-instance"
        xmlns:acme_hello="http://www.example.com/symfony/schema/"
        xsi:schemaLocation="http://www.example.com/symfony/schema/ http://www.example.com/symfony/schema/hello-1.0.xsd">
    
       <acme_hello:config />
       ...
    
    </container>
    
  • PHP
    // app/config/config.php
    $container->loadFromExtension('acme_hello', array());
    

Tip

上記のようにネーミングの慣習に沿うことによって、カーネルにバンドルを登録すると常に Extension クラスの load() メソッドが呼ばれます。つまり、ユーザが acme_hello エントリ等を書かずに、コンフィギュレーションを提供しなくても、load() メソッドが呼ばれ、空の $configs 配列を受け取ったことになります。必要であれば、バンドルの細かなデフォルトも指定することができます。

$configs 配列のパージング

ユーザがコンフィギュレーションファイルに acme_hello ネームスペースをインクルードすると、そのコンフィギュレーションがコンフィギュレーションの配列の後尾に加えられ、あなたの Extension の load() メソッドに渡されます。 Symfony2 は自動的に XML や YAML を配列に変換します。

次のコンフィギュレーションを見てみましょう。:

  • YAML
    # app/config/config.yml
    acme_hello:
        foo: fooValue
        bar: barValue
    
  • XML
    <!-- app/config/config.xml -->
    <?xml version="1.0" ?>
    
    <container xmlns="http://symfony.com/schema/dic/services"
        xmlns:xsi="http://www.w3.org/2001/XMLSchema-instance"
        xmlns:acme_hello="http://www.example.com/symfony/schema/"
        xsi:schemaLocation="http://www.example.com/symfony/schema/ http://www.example.com/symfony/schema/hello-1.0.xsd">
    
        <acme_hello:config foo="fooValue">
            <acme_hello:bar>barValue</acme_hello:bar>
        </acme_hello:config>
    
    </container>
    
  • PHP
    // app/config/config.php
    $container->loadFromExtension('acme_hello', array(
        'foo' => 'fooValue',
        'bar' => 'barValue',
    ));
    

load() メソッドに渡される配列は以下のようになります。

array(
    array(
        'foo' => 'fooValue',
        'bar' => 'barValue',
    )
)

これは、ただのコンフィギュレーションの値の配列ではなく、 多重配列 であることに注意してください。例えば、 config_dev.yml コンフィギューレーションファイルに acme_hello があると、直下に異なる値を追加します。そして、受け取る配列は以下のようになります。

array(
    array(
        'foo' => 'fooValue',
        'bar' => 'barValue',
    ),
    array(
        'foo' => 'fooDevValue',
        'baz' => 'newConfigEntry',
    ),
)

2つの配列の順番は最初に設定したもの順になります。

そして、これらのコンフィギューレーションをどうやってマージするのを決定するのかは、あなたが実装する内容です。例えば、2つ目の値が最初の値をオーバーライドしたり、マージしたりするなどできます。

後に、 Configuration Class のセクションにあるように、その実装方法に関する強固なやり方を学びます。しかし、今回は、単純なマージをするだけにしましょう。

public function load(array $configs, ContainerBuilder $container)
{
    $config = array();
    foreach ($configs as $subConfig) {
        $config = array_merge($config, $subConfig);
    }

    // now use the flat $config array
}

Caution

上記のマージのテクニックが、開発しているバンドルのロジックに合致しているか確かめてください。今回は、単なる例ですので、盲目的に合うのは良くりません。

load() メソッドの使用

load() メソッドの中で、 $container 変数が、コンテナを指しており、このコンテナのみが、使用しているネームスペースコンフィギューレーションについての情報を保持しています。コンテナは、他のバンドルからロードされたサービスの情報は保持していません。 load() メソッドのゴールは、開発しているバンドルが必要なメソッドやサービスのコンフィギュレーションを追加して、コンテナを操ることです。

外部のコンフィギュレーションリソースをロードする

共通にタスクとして、外部のコンフィギュレーションファイルをロードすることが挙げられます。外部のコンフィギュレーションには、開発しているバンドルが必要としているサービスの大部分が含まれることがあります。例えば、開発しているバンドルのサービスコンフィギュレーションのほとんどを services.xml ファイルで定義していることを想定してください。

use Symfony\Component\DependencyInjection\Loader\XmlFileLoader;
use Symfony\Component\Config\FileLocator;

public function load(array $configs, ContainerBuilder $container)
{
    // prepare your $config variable

    $loader = new XmlFileLoader($container, new FileLocator(__DIR__.'/../Resources/config'));
    $loader->load('services.xml');
}

コンフィギュレーションの値に基づいて、さらにこの条件を追加するかもしれません。例えば、 enabled オプションが渡されて、 true と設定されているときのみ、サービス一式をロードしたいとしましょう。

public function load(array $configs, ContainerBuilder $container)
{
    // prepare your $config variable

    $loader = new XmlFileLoader($container, new FileLocator(__DIR__.'/../Resources/config'));

    if (isset($config['enabled']) && $config['enabled']) {
        $loader->load('services.xml');
    }
}

サービスのコンフィギュレーションとパラメータの設定

サービスのコンフィギュレーションをロードしてしまった後で、入力値に基づいてコンフィギュレーションを変更する必要があるかもしれません。例えば、内部で使う文字列の “type” を第一引数として渡すサービスがあるとしましょう。バンドルを使用するユーザが簡単に使うことができるようにするには、 services.xml のようなサービスコンフィギュレーションファイルの内で、このサービスを定義します。第一引数として acme_hello.my_service_type を空のパラメータを使用します。

<!-- src/Acme/HelloBundle/Resources/config/services.xml -->
<container xmlns="http://symfony.com/schema/dic/services"
    xmlns:xsi="http://www.w3.org/2001/XMLSchema-instance"
    xsi:schemaLocation="http://symfony.com/schema/dic/services http://symfony.com/schema/dic/services/services-1.0.xsd">

    <parameters>
        <parameter key="acme_hello.my_service_type" />
    </parameters>

    <services>
        <service id="acme_hello.my_service" class="Acme\HelloBundle\MyService">
            <argument>%acme_hello.my_service_type%</argument>
        </service>
    </services>
</container>

しかし、なぜ空のパラメータを定義して、あなたのサービスに渡すようするのでしょうか?答えは、このパラメータは、受け取るコンフィギュレーションの値を元に、あなたの Extension クラスで設定するからです。例えば、 my_type のキーとして、ユーザにこの 種類(type) オプションを定義可能にしているとしましょう。 load() メソッドの後にこれを追加したコードが以下になります。

public function load(array $configs, ContainerBuilder $container)
{
    // prepare your $config variable

    $loader = new XmlFileLoader($container, new FileLocator(__DIR__.'/../Resources/config'));
    $loader->load('services.xml');

    if (!isset($config['my_type'])) {
        throw new \InvalidArgumentException('The "my_type" option must be set');
    }

    $container->setParameter('acme_hello.my_service_type', $config['my_type']);
}

これで、ユーザは my_type コンフィギュレーション値を特定することができるので、効果的に設定することができます。:

  • YAML
    # app/config/config.yml
    acme_hello:
        my_type: foo
        # ...
    
  • XML
    <!-- app/config/config.xml -->
    <?xml version="1.0" ?>
    
    <container xmlns="http://symfony.com/schema/dic/services"
        xmlns:xsi="http://www.w3.org/2001/XMLSchema-instance"
        xmlns:acme_hello="http://www.example.com/symfony/schema/"
        xsi:schemaLocation="http://www.example.com/symfony/schema/ http://www.example.com/symfony/schema/hello-1.0.xsd">
    
        <acme_hello:config my_type="foo">
            <!-- ... -->
        </acme_hello:config>
    
    </container>
    
  • PHP
    // app/config/config.php
    $container->loadFromExtension('acme_hello', array(
        'my_type' => 'foo',
        // ...
    ));
    

グローバルパラメータ

コンテナを設定する際に、次のグローバルパラメータが使用可能になっています。:

  • kernel.name
  • kernel.environment
  • kernel.debug
  • kernel.root_dir
  • kernel.cache_dir
  • kernel.logs_dir
  • kernel.bundle_dirs
  • kernel.bundles
  • kernel.charset

Caution

_ から始まる全てのパラメータとサービス名は、フレームワークの予約語ですので、バンドルで定義しないでください。

コンフィギュレーションクラスを使ったバリデーションとマージ

これまでは、手動でコンフィギュレーションの配列のマージや、 PHP の isset() 関数を使用してコンフィグ値の存在のチェックをしてきました。オプションの コンフィギュレーション システムを使用すれば、マージ、バリデーション、デフォルト値、フォーマットの正規化をすることができます。

Note

特定のフォーマット(ほとんどの場合 XML)は、最終的にほんの少し異なるコンフィギュレーション配列になり、これらの配列が他の全てと一致するために “正規化” される必要があることがあります。そのために、フォーマットの正規化が必要です。

このシステムのアドバンテージを受けるために、 Configuration クラスを作成し、そのクラス内でコンフィギュレーションを定義するツリーを構築しましょう。

// src/Acme/HelloBundle/DependencyExtension/Configuration.php
namespace Acme\HelloBundle\DependencyInjection;

use Symfony\Component\Config\Definition\Builder\TreeBuilder;
use Symfony\Component\Config\Definition\ConfigurationInterface;

class Configuration implements ConfigurationInterface
{
    public function getConfigTreeBuilder()
    {
        $treeBuilder = new TreeBuilder();
        $rootNode = $treeBuilder->root('acme_hello');

        $rootNode
            ->children()
                ->scalarNode('my_type')->defaultValue('bar')->end()
            ->end()
        ;

        return $treeBuilder;
    }

上記の例は、 とても 簡単ですが、 load() メソッドを使用してこのくのクラスを使用することができ、あなたのコンフィギュレーションをマージでき、バリデーションを強制化させることができます。 my_type 以外のオプションが渡されると、サポートしていないオプションが渡ったことを説明する例外を返します。

use Symfony\Component\Config\Definition\Processor;
// ...

public function load(array $configs, ContainerBuilder $container)
{
    $processor = new Processor();
    $configuration = new Configuration();
    $config = $processor->processConfiguration($configuration, $configs);

    // ...
}

processConfiguration() メソッドは、 Configuration クラス内で定義されたコンフィギュレーションツリーを使い、全てのコンフィギュレーションの配列を合わせてバリデート、正規化、マージをします。

Configuration クラスは、ここでの紹介よりももっと複雑になりえます。 Configuration クラスは、配列ノード、 “prototype” ノード、高度なバリデーション、 XMLに特化した正規化、高度なマージのサポートをしています。この実際に動いているコード見る最も良い方法は、コアのコンフィギュレーションクラスをしてくることです。 FrameworkBundle ConfigurationTwigBundle Configuration がその一例です。

Extension の規格

Extension を作成する際に、次の簡単な規約に従ってください。:

  • Extension は、 DependencyInjection に格納すること。
  • Extension は、必ずバンドル名の後に Extension 接尾辞を付けること。 AcmeHelloBundle であれば、 AcmeHelloExtension になります。
  • Extension は、 XSD スキーマを用意すること。

これらの簡単な規約に従えば、あなたの作るエスクテンションは、Symfony2 によって自動的に登録されます。もし、規約に従わないのであれば、あなたのバンドル内で build() メソッドをオーバーライドしてください。

use Acme\HelloBundle\DependencyInjection\UnconventionalExtensionClass;

class AcmeHelloBundle extends Bundle
{
    public function build(ContainerBuilder $container)
    {
        parent::build($container);

        // register extensions that do not follow the conventions manually
        $container->registerExtension(new UnconventionalExtensionClass());
    }
}

上記のケースでは、 Extension クラスは、必ず getAlias() メソッドを実装して、バンドル名にちなんだユニークなエイリアスを返す必要があります(例えば、 acme_hello)。標準的な Extension で終わるクラス名を付けるのを無視しているので、必須の作業となります。

さらに、あなたの Extension の load() メソッドは、コンフィギュレーションファイル内で、一度でも acme_hello エイリアスを特定化した ときのみ 呼ばれます。繰り返しますが、 Extension クラスが上記のように標準的な方法に従っていないので、自動的に登録されることはないのです。

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